我が家は、ドアをつける代わりにロールスクリーンを採用した個所が2か所あります。
それは
- ウォークインクローゼットの出入り口
- リビングと洗面所の仕切り
です。
ロールスクリーンとは
まず、ロールスクリーンって何?という話から。
ロールスクリーンもロールカーテンも同じ意味ですが、布を巻き上げるタイプのカーテンのことを指します。
ロールカーテンを開閉するには色々なタイプがありますが、チェーンで巻き上げるタイプやプルコード式のものなどがあります。
飲食店やオフィスなどでも時々見かけることがあるのではないでしょうか。
なぜロールスクリーンにしたのか
本来ならばドアなどの建具が取り付けられる場所に、あえてロールスクリーンを採用したのはなぜか。
スッキリとしたオープンな空間にしたかった
まず、第一の理由としては採用した2か所とも、出来るだけスッキリとした空間にしたかったからです。
我が家の洗面所を例にお話しします。
我が家の洗面所は、リビングの目につく位置に存在します。
洗面所は家づくりを計画している段階から、お洒落な空間にしようと思っていたので出来るだけオープンな空間にしようと思っていました。
オープンにしておけば、その分リビングも広く開放的に見える♪
でも、万が一ドアをつけなかったときに後々
やっぱり空間を仕切りたかったな~
とか、子どもが思春期など大きくなったときに
ちょっと~!なんでドア閉められないのよ~!
となる可能性もゼロではない。
あとからつけることも出来なくはないが、リフォームするのはかえってお金がかかるし、リフォームすることを前提にしておくのも・・・。
でも、ドアなどの建具をつける場合、よりスッキリした空間に見せるためには通常の高さのドアではなく天井までの高さのフルハイドアにしたい・・・!
フルハイドアかっこいい・・・高い・・・
でも、フルハイドアは高価・・・!
一か所だけ採用するのは統一感がなくなるし、全部採用するとかなり予算が跳ね上がる・・・
オプションでつけるドアよりも安価だった
フルハイドアは、物によって価格にかなり幅がありますが比較的安価なものでもオプションでつけようとすると一か所あたり5~6万程度はしそうです。
そこで提案されたのがロールスクリーンをつけるということ。
ロールスクリーンも施工方法や、ロールスクリーンの大きさによって価格は変わりますが標準仕様以外のドアをつけるよりは安価に済みます。
使用しない場合でも邪魔にならない
そして、なによりメリットだったのが使用しない場合にも邪魔にならないという点。
ドアの場合、通常の開き戸の場合は扉を開けておくためのスペースが必要になります。
引き戸にすればスペースはあまり気になりませんが、居室の位置によっては採用できない可能性もあります。(我が家の配置でも引き戸は採用するのが難しい間取りでした)
その点、ロールスクリーンは天井につけるので下地を入れてしまえば取り付けが可能です。
使用しないときには巻き上げておけば余計なスペースを取られることもない。
我が家にとっては最適な選択肢だったと思っています。
ロールスクリーンを採用するときのポイント
実際にロールスクリーンを採用することになって、私たちが気を付けたポイントがあります。
天井埋め込みで取り付けをする
一番大切なポイントは、ロールスクリーンを天井に埋め込んで設置するということ。
いくら天井に取り付けるからといっても、そのままただ天井に取り付けてしまっては使用しないときにも丸見えで見栄えがよくありません。
そのため、我が家では天井埋め込みにする形で採用しました。
埋め込むとこんな感じ。
真下からの写真なので、少し分かりづらいですがロールを全て巻き上げた時の厚みを考慮して埋め込むようの穴を開けておいてもらいました。
ロールスクリーンを設置できるようにちょうどいいボックス型にしてもらい、下地を入れてもらいました。
埋め込むことで少し離れたところから見ると、
こんな感じになります。
角度的に天井の穴がよく見えるようになっていますが、実際はわざわざ天井を見上げなければロールスクリーンが仕込んであることはほとんど分かりません。
壁紙の色と合わせた生地を選ぶ
次に大切なのは、ロールスクリーンと壁紙を出来るだけ近い色で選ぶということ。
インテリアコーディネーターさんなどに聞くと、家の中は3色ほどでまとめると統一感が出るとのこと。
そこで我が家は、ロールスクリーンができるだけ家に馴染むように壁紙に近い色を採用しました。
カーテンなどの他の布製品と色を合わせてもGOOD!
実際にロールスクリーンを全て下げてみると、
こんな感じ!
実際に我が家では全て下ろした状態で生活したことは一度もないですが・・・(笑)
ロールスクリーンを採用する前の注意点
ロールスクリーン便利じゃん!
と皆さんにもぜひ採用してもらいたいのですが、注意点もあります。
両サイドに隙間が空く
まず念頭に置いてほしいのは、ドアとは違い必ずロールスクリーンの両サイドには隙間が出来てしまうという点。
窓などにロールスクリーンを取り付ける場合には、窓枠の上部に正面付けするようにして設置することで窓全体を覆うことが可能になります。
その場合には、隙間が出来にくいのですが、それ以外の方法で取り付けした場合や、空間の間仕切りのように設置しようとする場合にはサイドにどうしても隙間が出来てしまいます。
チェーンなど長い紐は小さなお子さんは要注意
ロールスクリーンを開閉するのには色々なタイプがありますが、チェーンタイプを採用しようとする場合、小さなお子さんがいるご家庭は少し注意が必要です。
実際にブラインドやロールスクリーンの紐やチェーン、タッセルなどによる事故が過去に起きています。
チェーンが常に垂れ下がっている状態は、危険なので我が家ではチェーンが子どもの手の届かない位置にあるようにしています。
やり方は簡単。
壁紙を傷つけないために、まずは金具・部品を取り付ける個所にマスキングテープを貼ります。
そして、そこに粘着テープタイプのフックを貼り付ければ完成。
ダイソーやセリアなどの100均などにも売っているので、簡単に対策できます。
また、チェーンが垂れ下がっていると目立ちますが、この方法で収納しておけば目立たないので見栄え的にもGOODです!
簡単に洗濯が出来ない
通常のカーテンは、カーテンレールから外せば簡単に洗濯ができますが、ロールカーテンの場合はそう簡単ではありません。
洗濯が可能な生地や造りになっているものもあるので、その場合には手順にそってロールを外して洗濯することも可能ではありますが・・・。
ロールスクリーンは生地がピンと張って凹凸のないものが多いですから、洗濯してシワが出来てしまったり型崩れが起きてしまったりする可能性もあります。
手間や時間がかかると思うと、頻回に洗濯するということは難しそうです。
洗濯する代わりに、乾いた布やハンディモップなどで埃を取り除く方法があります。
ちょっとした汚れやシミの場合には中性洗剤を染み込ませたタオルで叩き拭きする方法もあります。
我が家の場合、圧倒的にロールスクリーンを上げていることが多いので汚れてしまうような状況は2年経った現在もほぼゼロ。
まだまだ洗濯を考えることはなさそうです。
2年経っても特に汚れなどはなし!
降ろしているときに行き来するのは面倒
こちらも我が家ではあまり起こらない状況ではありますが、ロールスクリーンを降ろしている状態でその空間を行き来するのは結構面倒です。
ドアであれば特に問題はないのですが、ロールスクリーンの場合はそうはいきません。
空間の間仕切りとして採用する場合に、人の出入りが激しいのにロールスクリーンは降りている状態だと少し不便を感じることになるかもしれません。
2年使ってみた使い心地
では、実際にロールスクリーンを間仕切りの代わりとして採用した使い心地はというと・・・。
空間はより開放的に見える
やはり、ドアをつけるよりも空間が広く開くぶん、より開放的に見えるな~というのは実感しています。
天井埋め込みで設置したリビングは特に、ロールスクリーンの存在感はあまりなく天井まですっきりとしていて良かったと思います。
光を遮るのにも重宝している
そして、想定していなかったけれど良かったというのがウォークインクローゼットに取り付けたロールスクリーン。
もともと荷物が多いウォークインクローゼットが常に丸見えの状態はいかがなものか、ということで目隠しの意味合いもあり取り付けたものでした。
が、実際に使ってみると光を遮るという点でも重宝しています。
我が家のウォークインクローゼットには窓がなく、出入りするときにはライトをつけます。
夜に子どもたちがベッドに寝ている間にウォークインに入るときにライトをつけると結構眩しい・・・!
そんなときに少しロールスクリーンを降ろしておくことで、寝室に入り込む光を遮断することができるのです。
ロールスクリーンがなかったら、不便だっただろうな・・・
上げたり下げたりすることは多くない
もともとドアはつけたくないけれど、万が一空間を区切りたいときに困ったら嫌だなぁ・・・というスタンスで設置したものだったので、やはりあまり使うことがないというのが現状です(笑)
使っていないぶん、汚れてしまうことがないのでお手入れなどに手間もなくて何も困ることはないのですが。
それでも何度か間仕切りたいという場面はあったので、そう考えるとドアの代わりにロールスクリーンを採用したのは最適解だったと思っています!
まとめ
今回は、ドアの代わりにロールスクリーンを間仕切りとして採用するのはどうなのか、ということについて書きました!
我が家のように、頻繁にロールスクリーンを使うわけではないが
- 時々間仕切りたい
- 目隠ししたいときもある
程度の場合には、ドアや扉をつけるよりもスタイリッシュになるかもしれません。
もちろん使用頻度や場所によって、ドアの方が便利・ロールスクリーンが最適、などと変わってくると思いますので、検討してみてください!
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