洗車後の水滴を効率よく吹き飛ばせるアイテムとして、人気を集めている「小型ブロワー」。
マキタ・リョービ・アイリスオーヤマなどのメーカーからコンパクトで比較的安価なブロワーが登場し、個人でも手軽に購入できるようになりました。
バッテリー式・コードレス・軽量タイプも増えたことで、誰でも簡単に扱いやすくなったこともあり、購入してみようと思っている人も多いはず。
“もうタオルで拭かなくていい” “細かいスキマの水も飛ばせて便利” とSNSやレビューでも話題だったので、私も洗車用に購入してみました。
しかし実際に使ってみると、小型で扱いやすい一方で「洗車にはちょっと不向きかも…」というのが正直な感想・・・。
ただ、家の掃除や庭まわりでは大活躍してくれたので、買って後悔はしていません。
今回は、小型ブロワーを洗車用として実際に使ってみたリアルな感想と、洗車以外にも使えた活躍シーンについてご紹介します。
実際に購入した小型ブロワー
まずは今回購入してみた小型ブロワーについて。

電動エアダスター TURBO JET FAN
類似品がたくさんあるので、ターボジェットファンで検索すると色々と出てきます!
本体は重さ約319gと軽量 大きさもかなりコンパクト
どれくらい小型なのかというと、大きさは15㎝ちょっと。

重さも319gで、片手で持てるサイズ・重量感です。
付属品は
付属品もいくつかあります。
まずはダストカップ。

後ほど紹介しますが、このダスターは吹き飛ばすだけでなく吸い込む使い方も可能。
このダストカップをつけることで、ハンディ掃除機のような使い方もできるのです。

そして、ブラシノズルや掃除ブラシなどもついてきます。
このほかにも収納袋・接続用アダプターや日本語の取扱説明書が付属してきます。
小型ブロワーを選んだ理由
なぜ小型ブロワーを選んだかというと、はやりその扱いやすさが一番の魅力でした。
ブロワーといえば、マキタのものが有名ではありますが・・・。
価格が高いということや、サイズ感も大きく重量感もあることからなかなか手が出せずにいました。
本体だけでなく、純正バッテリーや充電器も結構高いですよね・・・
マキタを買うのであれば、ブロワー以外にも色々と揃えたくなりそうですが、それを始めてしまうと一体いくらかかるのか・・・
また、ハイパワーなこともあり意外と音が大きいことも気になりました。
洗車は自宅の駐車場ですることが多いので、閑静な住宅街でブロワーを使うのはちょっとな・・・という気持ちもありました。
その点、今回買ってみた小型ブロワーは価格も比較的安価で、もし万が一洗車に使えなかったとしても掃除やハンディ掃除機としても使うことが出来そうだったので、「試しに・・・」という感じで購入しました。
では、実際に使ってみたリアルな感想をまとめていきます!
洗車で使ってみたリアルな感想
では、早速購入目的だった洗車に小型ブロワーを使っていきます!
小型すぎて風の出る範囲が狭すぎる
まず最初に使ってみて感じた素直な感想は、小型すぎて広範囲についた水滴を飛ばせない・・・!ということ。
風量は三段階で調整できるので一番強いモードで使用してみましたが、風量は十分あっても車の面積が大きすぎて全然拭き上げできない。
ドアのような垂直な部分は比較的水も落としやすかったですが、フロント部分などの角度が緩やかな部分は何度も何度も風を当てないと、水分が飛ばない。
そして、水分を飛ばせたとしても完全に乾く感じではなく、小さな水の粒子は残ってしまう感じになるので、しっかりと乾燥させたい人は結局仕上げ拭きが必要になりそうです。
強風量で車全体に使用するにはバッテリーが持たない
そして、頑張ってブロワーだけで仕上げようと思っても、車全体を仕上げるにはバッテリーが持たなさそうです。
今回の小型ブロワーは三段階の風量調整がありますが、マックスの風量で動かす場合は連続使用の場合10分は持たなそうです・・・。
バッテリーが持たなければ、結局は自分で拭き上げるしかないですよね・・・
タオルでは届かないような隙間の水分除去にはかなり有効◎
上で書いたことだけを見ると、

全然小型ブロワー役に立たないじゃん
と思うと思いますが、使い方を変えれば活躍してくれるはずです!
車全体を小型ブロワーで拭き上げようとするのは少し無理があると思うので、手では拭き上げが難しい個所に使うととても良かったです。
ミラーの隙間やドアの継ぎ目など、手では拭き上げが難しいところでも小型ブロワーを使うと簡単に水を飛ばすことができました!
手で拭き上げたあとに、トランクの隙間にブロワーの風を当てると

まだこんなに水分残ってたんだ!
と思うくらい、気持ちよく水が出てきました。
フロントのグリル部分も、網目状などになっているとなかなか手で拭き上げるのは難しいですが、ブロワーで風を当てればすぐに乾かすことができました。
また、ルーフ部分も手が届きにくい部分ではあるので、ブロワーで少し距離があっても水を飛ばせるので、今まで踏み台などを使ってわざわざ拭き上げていた人は、かなり楽になるのではないでしょうか。
今までホイールを洗っても水気を取る方法がなかったので、洗いっぱなしになっていましたが、小型ブロワーを買ってからはホイールについた水気も切れるようになりました!
そう思うと、小型なら小型なりの良さもあるんだな!と思っています。
モーター音はあるものの、掃除機くらいの騒音
そして気になる音の大きさは?というと、風量を上げるとモーター音も大きくはなりますが、最大風量にしても音の大きさは掃除機程度でした。
キーンという音はしますが、騒音で注意されるようなものではないと思います。
隙間・手の届きにくい場所はブロワーで飛ばして、仕上げは手で拭き上げ
ここまで書いたように、洗車の拭き上げ目的で購入した小型ブロワーではありましたが、車全体の水分を吹き飛ばすようなパワーはありませんでした。
風量自体は問題なさそうですが、小型なので風が出る範囲も狭いので軽自動車であっても全体を拭き上げることは難しそうです。
ただ、手では拭くことができないような隙間や、フロントグリルなどの複雑な構造をしている箇所、ホイールなどの場所にはブロワーを使うとしっかりと水気が切れてよかったです!
大きな車であっても、隙間の水を飛ばすのであれば最大風量でもしっかりと最後まで使うことができそうです。
大きな面はタオルで、細かな部分はブロワーで、と使い分けることでしっかりと拭き上げることができます。
その他の掃除でも大活躍
洗車は、使いどころを分けよう!という結論に至ったわけですが、小型ブロワーは洗車以外でも使えそうです。
庭の落ち葉を吹き飛ばすには扱いやすさ・風量ともに最高
一番使いやすい!と思ったのが庭の掃除です。
我が家の庭は、木や花を植えています。
植えている木は常緑樹ですが、気づくと落ち葉が地面に落ちています。
ほうきや熊手で集めるようにしていたのですが、砂利の場所や他の植物がある場所まではなかなか手が回らず・・・。
そこでブロワーを使って掃除してみたところ、かなり掃除が楽でした!
洗車では、風の出る範囲が狭い・・・と感じていましたが、庭掃除の場合は必要な場所にピンポイントで風を当てることが出来るので、使いやすかったです。
ハイパワーすぎるとかえって落ち葉を散らかしてしまいそうですが、風がそこまで広がらないので手で掃くような感覚で落ち葉を飛ばすことができて快適でした。
風で飛ばすので、他の植物を傷つけたりする心配もないので、これはかなり重宝しそうです!
マーナの玄関ほうきは、シンプルなデザインでほうき部分がナナメになっていて使いやすいです。
ちりとりとセットにしておくことで、自立するのもおすすめです!
乾太くん掃除にも使えるが・・・意外と隙間に入らない
そして、ずっと掃除したいと思っていたのが衣類乾燥機の乾太くん。

扉を開けたところの、この格子部分に埃が入ってしまうのですが、隙間が小さくなかなか掃除が出来ず。
皆さん、ここってどうやって掃除していますか・・・?
ということで、ブロワーにダストカップをつけて掃除してみることに。

ブロワーの風が出る方とは逆の、吸気をするほうにダストカップを装着します。
また、掃除をする部分が狭いところなのでブラシノズルもつけてみます。
・・・ブラシノズルは入らず。
流石にノズルを入れて掃除することはできず。
小さな歯ブラシや、綿棒などであれば入りそうです。
もしくはブロワーに付属でついてきた掃除ブラシであれば、この格子の隙間にも入りそうです!
今回は、掃除ブラシで格子の中の埃を書き出して、ブロワーで吸って・・・という感じで掃除しました。
掃除したあとはこんな感じで、だいたいきれいに取れました!

日頃からちゃんと掃除しないとだめですね。
ブロワーを洗車に使う場合
ブロワーを洗車の拭き上げ目的で買ってみたい、という人に情報をまとめてみました。
小型ではないものなら全体にも使える
京セラのブロワーは、価格が7000円前後と小型ブロワーよりも少し高い程度。
マキタと比較すると、かなり安価です。
このブロワーがいいなと思った点は、有線であるということです。
洗車後の拭き上げは意外と時間がかかるので、有線であればバッテリー切れなどを心配することなく使用することができます。
ただ、音は結構大きいようで草刈り機くらいの音が出るようなので、静音性を気にしない!という人向けです。
こちらはドライヤーくらいの大きさのブロワー。
使用時には、甲高い音が出るようで音は大きいようですが、このサイズ感でも車の拭き上げがしっかり出来るくらいのパワーがあるようです。
コードレスで場所を選ばず使用できるほか、バッテリーが2個ついているのでバッテリー切れの心配をすることなく使用することが出来るのは嬉しいですね。
早朝や夜遅い時間での使用は近所迷惑になってしまいそうですが、性能面ではしっかりと活躍してくれそうです。
目的を分けて使用する、併用する
小型ブロワーを使用する場合には上でも書いたように、使用する箇所や役割を分けて、他のアイテムと併用しながら使うことで有効に使うことができます。
大判タイプの吸水タオルで車全体を拭き上げて、
タオルで拭き上げることができない隙間には、小型のブロワーを使って水分を飛ばす。
小型のブロワーは、コンパクトで場所を取らずに洗車以外にも掃除などで使いやすいというメリットがあります。
小さな分、風の範囲は狭くなりますが静音性も高く場所を選ばず使えるという利点もあります。
洗車で使う場合にも、そのメリットを最大限に生かして他のものと併用しながら使うとよさそうです。
まとめ
洗車後の拭き取り作業を楽にしたくて小型ブロワーを購入しましたが、車全体に使うには風の範囲が限定的すぎて、正直期待外れの結果となりました。
特に広い面や平坦な個所では時間がかかり、正直タオルで拭き上げた方が早く、水気を残さずに拭けると感じました。
ただ、ホイールのすき間やミラー下など細かい部分にはそれなりに使えます。
今までタオルだけでは届かなかった場所も、しっかりと水気を飛ばすことができるのはブロワーならではだと思います。
また小さくコンパクトなので、庭掃除や家電のホコリ飛ばしにはかなり重宝しました。
静音性にも優れていて、掃除機やドライヤー程度の音なので使いやすいと思います。
洗車メインで使用したいならパワーのあるモデルを選ぶべきですが、他の洗車アイテムとの併用ならこのサイズでも十分満足できる一台でした。
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