我が家は線路のすぐ隣に家があります。
一軒家を購入しようと思ったときに、土地を所有していたわけではなかったので、家づくりと土地探しを同時進行しながらでした。
土地探しは一期一会の出会いなので、色々な土地を見て回りました。
そんな中で見つけたのが、現在住んでいる土地です。
正直、この土地を見たときにも
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この土地に住む・・・。無いな・・・。
と見限っていました。
そんな第一印象だった土地に住んで間もなく二年目になりますが、思っていたより悪いことばかりではないな~と思っています。
線路に近い自宅に住む前にどんなことを考えていたのか、そして実際に住んでみてどうだったのかを書いていきます。
住み始めるまでの懸念・心配事
まずは、住み始める前にどんなことを心配していたかということについてです。
騒音や振動が気になるのではないか
まずは線路の近くであるということで、一番の懸念は騒音や振動です。
電車であれ新幹線であれ、線路を通過する際には音や振動がします。
我が家の土地では、電車が通るのですが土地を下見しに行った時にも、電車が通過する度にガタンゴトン・・・という音と振動があり、心配でした。
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プライバシーが守られるのか
そして、もう一つは電車に乗っている人からの目線や視線です。
我が家の場合、線路自体が盛り土の上にあり、土地と高低差のある状態でした。
ただ、二階との高さが合ってしまうので電車から見た時にプライバシーが守られるのか・・・という点が気掛かりでした。
住宅は人生で一番高い買い物ですから、小さなストレスや些細なことでも一生続くと思うと看過できないですよね。
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線路がすぐ隣にあって危険ではないか
我が家には未就学の子どもが二人いるので、線路がすぐ近くにあることで危険性はないかということも心配の要素でした。
土地を購入したときには境界にはフェンスなども何もない状態だったので、線路内に侵入しようと思えばいつでも入れてしまう状態。
電車が走っている部分は前述したように盛り土がされているので、庭からすぐ横を電車が走っているわけではありませんでしたが、庭で遊ばせたりするときに子どもから目を離せない状況というのはとても心配ですよね。
また、庭で遊んでいるときなどにボールなどのおもちゃが線路の方へ行ってしまったらどうしよう・・・!
電車を止めてしまうようなことがあったら、大問題だ・・・という心配もありました。
心配事を解消するためにやったこと
騒音が気になりそうな部屋には、吸音素材を使用
我が家は注文住宅だったので、土地を決めた時点で間取りで対処できることは対処しました。
- 主寝室は線路から一番離れた場所にする。
ゆっくり過ごしたい寝室が線路側に一番近いと、ストレスになる可能性が高いと思ったので、出来るだけ離れた位置にしました。
- デッドスペースは逆効果になる可能性がある。
生活する空間を出来るだけ線路から離した場所に作りたいと思い、部屋との間にデッドスペースを設けたらどうかということも考えてみました。
設計士さんによると、デッドスペース(何もないただの空間)を作ってしまうことで、電車が通過したときに太鼓のように空間内で音が反響する可能性があるから、デッドスペースを作ることはかえって逆効果になるかもしれないとのこと。
本来ならば作る必要のない空間を作って、さらにそれが逆効果になるかもしれないなら完全に無駄だね!ということで、この案は却下になりました。
- 一番騒音が気になりそうな空間に、吸音材を使用する。
そこで、私たちが採用したことが、グラスウールです。
グラスウールはガラス繊維の人口繊維のことです。
耐熱性や不燃性があり、吸音性にも優れていることから住宅用の断熱材や空調ダクトや保冷・保温材などとしても幅広く使用されている素材です。
住宅メーカーによっては、断熱材としてグラスウールを使用しているところもあるかもしれません。
我が家では、一番線路から近くなる部屋の内側に断熱材とは別にグラスウールを壁の中に入れてもらいました。
本来壁の中に入れなくても良い材料を入れてもらうので、他の部屋よりも若干壁の厚みが出ているようなのですが、見た目では全く分かりません。
気になる目線対策は、窓の位置を工夫
次に心配だったプライバシーの問題については、窓の取り付け位置を少し工夫してみました。
線路に面している部分には、開閉するような窓は設置していません。
窓を設置するということは、その分だけ外壁に穴を開けることになるので、騒音が入りやすくなるからです。
線路に面していない窓も、極力線路からは遠ざけるように設置しました。
ただ、外観を損ねてしまうのも嫌だったので、設計のバランスを見ながら調整しました。
一か所だけ小さな明かり取り用の窓が線路側についていますが、曇りガラスを採用して、人の影や動きなどが分からないようなものを採用しました。
賃貸や、既に住宅をお持ちの方は目線が気になるような場所にはフィルムを貼って対応してみてはいかがでしょうか。
線路との境界には、フェンスを設置
小さな子どもが安心して過ごすには、自宅と線路との境界をはっきりさせた方が安心だということで、外構工事のときに線路側にメッシュフェンスを設置しました。
一年以上住んでみてどうだったか
騒音や振動には完全に慣れた
現在の家に住むまで、もともと大きな幹線道路と病院、新幹線の線路、駅が近くにあるマンションに住んでいました。
幹線道路は昼夜問わず車の往来があり、時には救急車がサイレンを鳴らしながら病院に出入り。
また、深夜以外は新幹線が常に行き来する状態で、通過するときには音がするような環境でした。
もともと閑静な場所に住んでいたわけではなかったので、線路のすぐ隣で生活していても意外と気にならないということが分かりました。
振動も全くないわけではありませんが、食器や家具がカタカタ鳴ったりすることは全くないです。
ただ、夏場などに窓を開けてテレビなどを見ているときには、電車が通過する瞬間には騒音があるのでテレビの音が聞こえなくなります。
それも一瞬ではあるので、住む前に想像していたようなストレスにはなっていません。
吸音材の効果は不明だが、防音室のように使える
線路に一番近い部屋だけにグラスウールという吸音材を採用してみましたが、効果はどうだったかといいうと・・・
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正直あまり分からない♩
一番近い距離ではありますが、そんなに電車の音は気にならないような気もしますが、全く聞こえないというわけでもない。。。
ただ、吸音材を使った部屋は、防音室とまではいきませんが、防音効果があるのでギターやピアノを置いて、楽器部屋として使っています!
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他の部屋に比べると、吸音の効果があるのか楽器などを弾いていても一階まで音が筒抜けということはありません。
楽器を楽しめるような空間があればいいな~とは設計段階から考えていましたが、電車の騒音対策よりも室内の防音機能として活躍しています。
車窓からは意外と見えない
実際に生活してみると、電車のスピードが結構出ている状態で我が家を通過するので、見ようとしない限りは全く見えない!
実際に、電車に乗ってみて我が家がどのように見えているのか車窓から見てみたこともありますが、
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全然見えない・・・!
室内の様子が見えるなんてことはあり得ませんでしたし、庭や駐車場もよっぽど見ようとしない限りはあっという間に通過してしまって見えませんでした。
プライバシーに配慮して窓の位置を調整するなどの設計しましたが、そこまで配慮しなくても大丈夫だったな!という感じでした。
フェンスは必須 だが、危険なことはない
線路との境界が曖昧だったので、フェンスを設置しましたが、やはりフェンスは必須だったと思います。
庭のすぐ隣に電車が走っている状況ではないにしても、何かの拍子に境界を超えてしまうことがあるかもしれないと思うと、線路や立ち入り禁止の区域が住宅のすぐ近くにあるような場所ではフェンスは必ず設置した方がいいですよね。
フェンスがあることで、間違えて線路側に入ってしまうという懸念はなくなったので、少し目を離して遊ばせても大丈夫な環境になりました。
子どもたちが遊んでいてボールなどのおもちゃが入ってしまうのではないか・・・という心配事については、今のところ特別な対策を取る必要はなさそうです。
庭と同じ高さですぐ横を電車が通り抜けるような環境下では、防球ネットのようなものが必要になるかもしれません。
我が家のように線路との高低差があるような場所では、子どもたちが故意に物を投げ入れたりしない限りはおもちゃが飛んでいってしまうということはないので、日ごろから子どもたちによく言って聞かせようと思います。
まとめ
第一印象が悪かった線路近くの土地。
実際にその土地を購入し、住んでみて二年が経とうとしています。
線路近くの土地に住むにあたって、自分たちが心配していることや懸念しているところはどこなのか。
住む前や住んだあとに対策できることはあるのか、など予め考えておくと意外と対処できることもあるかもしれません。
土地を購入する前に、きちんと不安なことについて夫婦や家族間で話し合い対処したことで、ストレスに感じることなく生活することが出来ています。
今回は、住む以前に心配していたことについての対処法についてまとめてみましたが、住んでみて分かったことや感じたことなどもありますので、次の記事にまとめていきたいと思います!
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